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1日

 ラディッシュの何度目かの収穫。先日書いたように、西側の花壇の空いた所に指で穴を開けては小さな種を埋めている。赤いかぶが葉を押し上げて熟した食べごろを教えてくれると、「そうかい?」と言って頂戴する。下に敷いているのはサラダ菜。去年は夏に苗を買ったので、食べないうちにとろけるように消えてしまったが、今年はまだ元気にしている。

 丁寧に泥を洗い落としてざるに上げると、たったこれっぽっちの収穫が貴重な物に思え、しげしげとながめてしまう。食べ物の貴重さ... カブの葉だってもったいなくて...

 「もったいない」この言葉が、子供達の間では嫌われた時期がある。かっこ悪くて使うことが憚られる時期があった。「新しい」物が良く、「古い」物は悪いかのように考える子供達の世界があった。いらない物残った物は、惜し気なく捨てるのがカッコ良かった。私が小学生の頃だったと記憶する。毎日給食の時間が終わると、「こんな物食べられるか」とばかりに残った料理がバケツ一杯になった。私はそれを見て、もったいないなあと思ったが、口には出せないどころか、時には全部食べたいのを我慢してシチューの一部をバケツに入れたりしていた。どこの家庭も今ほど豊かとは言えない頃だたのに。

 そんなある日、父が「もったいない」を繰り返したことがあった。驚いて全身を耳にして聞いたことが鮮明に思いだされる。一体何が原因で怒ったのかは分からない、とにかく怒っていた。「ああ父がこの言葉を使っている、使ってもいいんだ、使えるんだ。」学校で給食の一部を捨てたり、消しゴムをちぎったりした行為を恥じらい、父の顔をまともに見る事ができなかった。

 私の父は苦労人だが、決してけちではなかった。月に一度はビフテキを出せと母に命令したので、母は言われた通りにしていた。だが、父だけがビフテキで、残りの家族と使用人はクジラ肉になっていた。それを見て怒ったこともある。冷蔵庫に毎日大きな氷の固まりを運んでくる業者が居た時代だから、炊いた御飯も半日過ぎるとかすかに臭ってくる。鼻の良かった父は、ちょっとでも腐敗臭がすると、母をしかり全部捨てさせた。だが、その臭いがほんのかすかで母と言い合いになり、御飯を洗うよう指示したこともあったが。あの時は、洗ってお茶漬けにしたのだろうか。とにかく、そんな父が「もったいない」を使うのを見て、素敵だなあと思ったのだ。

 今の子供達はどうなのだろうか?人生の半ばを過ぎ、今こうして時を過ごす楽しみ、肩ひじ張らずに生きる喜びを日々味わいながら、子供達にこんな収穫の喜びを日常的に味わわせることができたら、もっと人間が変わってくるのではないかと考えた。小学校入学と同時に一人ずつ半畳程の土地を割り当てる。残版からコンポストを作るのは協同作業、それこそ学校には電気の機械を常設すべきである。そしてその畑は卒業まで自分の管理下になり、収穫物は家に持って帰ることができる。いきなりは無理ならば、6年までのどこか1年間だけでもいい。4月に計画を立てて、苗を買いたい生徒は、お小使いの中から少しずつ貯金する。あるいは、共通部分の管理をすることで点数を貯めてそれが苗や種になるのもいいだろう。

 草ぼうぼうの区画が出ると、隣の子供は文句を言い出すはず。**ちゃんの畑から草の種が飛んで来て困ると。友達の畑を荒らす者がでれば、クラス会議で処分を決める。そのうちルールも決まってくることだろう。そんなのんびりした教育は夢のまた夢だろうか、お勉強が忙しいのだろうか?私とて偉いことを言える立場ではないが、こんな事を考えながら,孫にしてやりたい事を思い描く。お金ではなく心の中に何かを残してあげられるような関わりをと。 

 おしゃべりが長くなった。今日の収穫、完全無農薬だから葉にはたくさん穴が空いている。でも、かぶの葉だって捨てられないから、きざんでみそ汁に入れた。内緒の話、このラディッシュ、ちょっと水っぽかった。まだまだ土ができていない証拠だろう。

 お口直しは、左の写真のセリバヒエンソウ。岩倉温泉の一角にあるギャラリーの近くにたくさんあった。種を取ってくるのを忘れた!


2日 アリ退治

 先日、石灰を撒いた話をしたのだが、その後性懲りもなくトウガラシの粉をびっしり幹の周囲に撒いた。アリというのは不思議な動物で、暫くすると、いちばん層の薄いところからどんどん通っていく。そのうち通り道にだけはトウガラシがなくなっていた!

 それで、友達から必殺技を習った。協力なガムテープを螺旋状に粘着側を外に捻り、それで幹の周囲を囲む。私は、2箇所そうしてから、細くなったところには補強をして最低3センチ以上の幅ができるようにしてみた。アリは混乱し、翌朝には自爆の連中がたくさんひっついていた。ところで面白いのは、自爆組は挟まれた箇所にいた連中だけで、地面側からと梢側からはどちらもきれいになっている。

 雨が降れば即、天気でも数日で効果はなくなるだろうから、暫く根気良くやってみようと考えている。椅子に乗って木の上の方を調べると、今日数カ所にあったテントウムシの卵が孵って1ミリ程の幼虫が葉の裏にうじゃうじゃしている。この内のどれだけが生き延びるのだろうか?アリに威嚇もされることだろうし、他の昆虫に食べられてしまう物もいるだろう。アブラムシの排せつ物で葉が光りだしている。そのうち黒くなるだろう。気を緩めることはできない。

 ベランダのイチゴの鉢で暮らしている、目下観察下にある3匹の幼虫君は太って大きく大きくなり、太りすぎて動きが鈍くなっているかのように見える。つまようじで移した生まれたての赤ちゃん2匹は確認ができずにいる。


5日 *6:30。雨の後、エゾエノキの幹のガムテープを交換、早起きのアリはもう沢山移動している。 *テントウムシの幼虫、蛹になって2日目。

 ベランダで飼っている(?)テントウムシの幼虫が、イチゴから隣のスペアミントに移り、動かなくなったのが一昨日。ここにはアブラムシがいないのに、おかしいなと思っていたら、昨日は体を丸めるようにして蛹になったようだ。今朝もそこにひっついている。成虫になる所を見ることができるだろうか

 

 写真はくつろぎスポット。期待通りアジサイの丈が伸びて塀の外からも見えるようになってきた。現在は5種類あり、ふた房ついている白いのはカシワバアジサイ、昨年求めた株である。陶器の左下にあるのはアエゴポディウム、右にあるのはリシマキア・ファイアークラッカー。

 昨日都心に出て、たくさんの本を求めた。東京駅近くのINOX展示場の一階には書籍売り場があり、ここには建築に関連した本が集められている。屋上緑化、緑、樹、菜園 ... 欲しい本がたくさんあって選ぶのに悩んだ。庭遊びをするうちに興味の範囲が広がり、読みたい本の領域が広くなってしまったらしい。

* こんなはずじゃあ、なかったのに〜!
 トイレの窓の下にヤツデを植た。窓から緑が見えるようにである。植えたと言っても、自然に生えて来た赤ちゃんを移しただけのことなのだが。ところがこのヤツデ、2年目にしてお化けヤツデになってしまった。横幅は50センチ以上もあり、ひたすら上に伸びている。頂芽を詰めばいいのだが、こうも大きいと何処をちょん切ったものか困惑してしまう。トイレの回転窓から見えるのは、昨年のしょぼい小さな葉だけ、ああなさけなや〜。


7日 アリ撤退!(これは一時的であった!)

 根気良く1日おきにエゾエノキの幹にガムテープを巻き付けていたら、今朝はアリが一匹もいない!集団としてのアリはひとつのブレーンを持っているかのように思える。今まで、朝見ると巻かれたガムテープの縁に右往左往しているたくさんのアリがいた。友達に言わせると、アリというのは、毎晩木から下りて地下の巣に戻るはずだから、なんらかの経路を通って木の上に登っていたはず、「君はアリにまんまと騙されているんどよ」というのである。「幹の皮の内側を通っているのかもかもしれないよ」と。

 言われてみれば、かすかな隙間から一匹ずつ、中には通り抜けられなかった被害アリの犠牲も出しながら、移動していたのかもしれない。疑わしいところには補強のテープを上から加えていたのだが。アリというのは、風で時折触れあう隣の木の葉伝いにでも移動するという。現在我が家のエゾエノキはまったく孤立していて枝や葉が触れるところはない。だからきっと、完全に経路を絶たれて諦めたのだろう。

 そのせいか、木の下のテーブルなどにたくさんのアリがいる。落下という脱出手段を選んだアリも居たのだろうか?現在はすでにエノキワタアブラムシがかなりたくさん葉裏に付いているが、この連中は子孫を残すための手助けが得られないだろう。揺れる葉を見上げると、葉裏にへばりついたワタムシに混じって、テントウムシとその幼虫がそこかしこでのんびり歩いている。木から離れたアリ達は、共存の相棒を捜して他の植物に突進することだろう。さあて覚悟しなくては!

 冬を越して楽しませてくれたパンジーの花が、そろそろ終わりに近付いた。昨日買ってきた白とブルーのイソトマ、ワスレナグサ、ナデシコ、どれも充実したひと株ずつ。居間から眺めると、ワスレナグサの淡いブルーが光沢を帯びて素晴らしい!冬からの黄色系花壇が、少しずつPippimama好みの色合いに戻り、落ち着きを取り戻している。

10日 テントウムシ一週間で、蛹から成虫に

 今朝に限って寝坊、7時に起きた時には、蛹から孵ったばかりの体を休ませていた。オレンジの七星テントウだった。南花壇では、セージやユリが背の高さを競っている。どんどんごちゃごちゃしてきている。

11日 アリとの攻防戦が継続

 雨が降ればガムテープは効かなくなる。目覚めと同時に現場に向かうと、アリたちはすでに大挙して移動中である。目覚めたばかりのショボイ目でテープの張り替えをする。作業の後に見上げると、あちらこちらにテントウムシの成虫や幼虫がいる。彼らの動きはのんびりしているのだが、見れば口元が弛む。「我が庭のテントウ十字軍」だわい!