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Garden Diary2006 'September'
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Date 9月その1 20 23 25 27

20日 太陽の恵み

 朝から素晴らしい秋晴れである。

 カナダに行っていたデービッドのおみやげは、13冊の本。その中には、ガーデニングの本も混ざっていた。

 小説は少しずつ読むとしても、すぐに役立ちそうな本は後回しにできない。そこに詰まっているかも知れない知識を山積みにしておいたら損をするように思えるから。だがたいていは、読んだからといって、すぐに使える知識などはあまりないものであるが、内容を咀嚼するうちに、はたと気付かされたり、まるで関係のないことを突然に閃いたりする。これが大きいのである。

 今読んでいるのは「A Year On the Garden Path」、サブタイトルが「A 52-week organic gardning guide」とあって、Carolyn Herriotというカナダの園芸家の本である。からりとした日差しを浴びながら、居間に寝転んで「1月の3週」を読む。インゲンマメの栽培について書かれている。実家の母はキヌザが好きで、いつか私がスイートピーを植えていたら、なぜキヌザヤにしないのかと不思議がっていたっけ。実際、2度程育てたことがあるのだが、最初の収穫の後はすぐにアブラムシにやられてしまうので、作る気がしないのである。きっと土の状態が良くないから抵抗力がないのだろう。だが、読んでいると作りたくなって来る。伸びた蔓をつまみ採ると書いてある。

 その内容がどう繋がったのかわからないが、バケツの中に入れてあった芝生を思い出した。乾かして土を落としさなければ!急いでサンダルを突っかけて、広げた状態が御覧の通り。トレーに入っているのは、未完熟のコンポストである。湿度の高い気候が続き、裏のコンポストは湿り過ぎている。こうして乾燥させてから、南側の太陽を利用するのである。乾燥状態をみながら、必要ならば湿ったコンポストと混ぜてバケツに入れ、縁の下に数週間置いて寝かせる。風邪が完治していないので、用心用心! 

 あっ、本の「1月5週目」の項目には、道具の整理の仕方が書いてある!どうやらなかなか良い本らしい。デービッドにしては良い選択をしたものだ!

 予定通り、午後は乾いた芝生の泥はたきをした。落とした泥が、黄色いバケツ一杯とグリーンの入れ物の一割ほど。かなりな量が芝生の裏にくっついていたことになる。この土は、秋から作るコンポストの大事な素材となる。野菜屑や枯れ葉をコンポスターに入れる都度、これで覆うのである。

 ところで、2階のベランダにあるスペアミントの状態が悪い。鉢をひっくりかえしたら、ごろごろとカナブンの幼虫らしき虫がたくさん出て来た。ピンセットでつまんで全部を消却ゴミの袋の中に入れたが、すでに手遅れで、スペアミントの根はほとんどなくなっている。仕方がない、かすかに残っている茎を使って挿し木をするつもりである。一階にあるスペアミントも具合が悪いが、やはり幼虫が中に潜んでいるのだろうか。土の中に棲息しているでは対処のしようがなく、鉢をひっくり返すしかない!ちなみに、並んで植えてある、オーデコロンミントは元気である。こちらは嫌われたのだろうか?

23日 軽い庭仕事

 久しぶりに通常の庭仕事に戻る。日中、これまた久しぶりにちょっと離れた「東京花壇」という園芸店に行き、いくつか鉢を求めた。がらんどうになった南花壇ように金魚草を数鉢とシクラメン、それにチャイブと中国の菜の花の種を求めた。

 今開放しているコンポスの山はすでに下の方までなくなっていて、そのあたりは、かなり完熟している。つかえそうなので、それををふるいにかけて使う事にした。

 まずは、芝生の草むしり。順々に移動して南花壇の苗をいくつか移動して、金魚草を植えた。その後、軒下の大きなプランターを下から見上げると、大きな赤と黒の毛むくじゃらの毛虫が、スミレの葉にくっついている。どう見ても葉は食べられていないのだが、一体どこからやってきたのだろうか。ぴんせっとで摘んで捨てながら、庭に出る事の意味とはこんなところにもあるのだとつくづく思う。ほっておいてもどうということはないのだろうが、やはり取り除きたい。こまめに目配りをすると、こうしてちょっとしたことを見つけて対処ができる。

 そのあと、大きくなり過ぎて見苦しくなったフェスツカ・グラウカをむしり出して、枯れたはを丁寧に取り除いて株分けをした。それを新しく作ったテラスの接続部に出来た土のところに植えてみた。このグラスは、乾燥に強くちょっと日陰になる方がきれいな青味が出る。ここでは太陽光が幾分強すぎるが、これから日照量が減ってくるから様子を見てみよう。

 4時半から作業を開始して、5時半にはもう暗くて作業ができなくなってしまった。今日は秋分、そろそろ庭師仕事の開始時間を4時に繰り上げないと何も出来なくなってしまう。

 そんな訳で、上の写真は翌朝撮影したものである。

25日 草むしり

 1年発起して南側塀沿いの茂みに分け入る。すると、嬉しいことに、コッキネアが幾株か花を咲かせている。毎年こぼれ種で咲いてくれる1年草なのだが、今年は見えないので残念の思っていたのだ。

 大量に繁茂したメヒシバがたっぷり育った穂をたなびかせている。一体どこに根があるのやら、次々と節から根を張っているので厄介な草である。草影になっていたため、日照が足りなくてコッキネアはヒョロヒョロしている。丁寧にワイヤーで支えなから、草むしりを続行していると、うっかり踏んでしまったりする。後戻りして支えを直しながらなんとかこの場所の草抜きを終えた。

 草むしりは雨の翌日に限る。主根が発達している草は、地面がたぷり湿っている状態で挑むとするりと抜けることが多い。這いずり回っていると、アメリカヤマゴボウがあるではないか。3本ほどあるので、迂回して残しておいた。今夜雨が降る事はほぼ確実なので、明日文字通り根こそぎ退治するためである。(ところが、翌日その場所に戻ってみると、いくら探しても見当たらない!そんなことてあるんだろうか?)

27日 ハゼランに手こずる

 ここ数年、塀の南面の外側にハゼラン(3時花)がずらりと咲いている。大きくなりすぎるので真夏に一度きり戻すと、数週間後には、再びほどよい高さで何千何万という小花を付ける。それが、3時を過ぎると一斉に咲く。可愛いので、敢えて抜く事もなく増やしていたのだが、どうやらこれは多年草。年々主根が狭い隙間にごぼうのように伸びて茎葉を支えているのであった。だから、...そう、だから抜けないのである。塀と道路の狭い隙間に根が食い込んでいるのだから、2年も過ぎた株は土砂降りの雨の直後でも抜けない。私は慌てた。慌てて片っ端から抜き始めた。

 もちろんコンポスターには入れない。お恥ずかしい話、ハゼランは庭中至る所から発芽している。オシロイバナとよいとこ勝負である。種は我が家のコンポスターなんぞでは腐敗しないらし。

 可愛いからと微笑んでいるうちに痛い目に会う。何か似たようなことがあるみたいだが...。

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