実は、ピッピバアちゃん、ここひと月ほど朝はジュース、夜はスムージーを飲んで/食べている。

 噛めばいいものを、ことさら砕いて水分だけを抽出するという行為が不自然に感じられて、ジューサーを購入することに長いこと抵抗していた。

 だが、アメリカの友人宅で朝のスムージーと夜のジュースに慣れてから、帰国後すぐに購入した。朝晩の順序は逆だが、何という理由はない。

 要は、人参がミキサーでは無理があるということと、バナナはジューサーではうまく行かないという、私の2大食料のために分散調理しているだけのことである。

 私の場合、飲み始めて健康になったかどうかは、まったく自覚されていない。

 ただちょっと便利になっただけである。朝からボール一杯の野菜を食べるのは、大変なことで、液体になってしまえば少しずつ口に含みながら飲めるので、コップを持っての移動も可能になる。

 ジュースの場合はリンゴと人参、スムージーの場合はバナナと豆乳がベースになり、そこに加える緑は、セロリの葉、ケール、バセリ、アシタバとその時庭にあるものを切り取って入れている。特にアシタバは、みそ汁にしてもまずいので抜いて処分しようかと考えていた矢先だった。ジュースに混ぜてしまえばなんのことはない。

 その他、ジュースには、パイナップルやキウイ、スムージーにはマンゴーを加えることが多い。スイカはそのまま食べると種を取る作業が手間だが、ジュースにすると楽。だが、生臭さが鼻に付くので、もっぱら単独でジュースにしている。寒い季節にはオレンジ類を使うことが多かった。

 健康食なるものに関しては、実に様々な理論があり、主な主張を拾い上げてもまったく相反する見解がある。朝からビフテキを食べて健康どころが精力的に活躍を続けている90過ぎの人もいるし、漢方では陰の体質の人はジュースも暖めて飲むよう指導する。

 最近流行のローフード(raw food生の食物)では、調理することによって体が必要とするエンザイムが死んでしまうので、高温処理した食品はカスを食べるようなものだという。電子レンジ調理をしたものは、ボール紙を食べるような物と、アメリカの友人は電子レンジを物置に仕舞っていた。あると便利で使っちゃうからだとか。

 また、遠い南の島でとれた果物など、日本に住む人間が口にするものじゃない、という考えもある。

 どれもこれも、それなりに説得力のある見解じゃないか。さあ、ピッピばあちゃんは、どうする?

 基本は食べることを楽しむのが大切と考える。現代生活をする上で無理がありすぎたり負担になるようでは、本末転倒にもなりかねないと考える。なにしろ年だから、油っこいものは体が要求しない。幸い、友人や娘たちと食事を共にすることが頻繁にあるので、自然と乳製品も肉も胃の中に入ってくる。野菜と果物中心に体の声を聞きながら、といったところだろう。

 だた、庭で取れた野菜を口にするときの心地よさは、何物にも代え難い。セロリの葉っぱ一枚でも、切り取って数分で口に入るのが悪いはずがないし、敏感に反応する朝の味覚に新鮮な香りは何よりの御馳走と受け止めている。